花咲徳栄の清水達也くんが投げる「どこまでも伸びていきそうな衝撃的なストレート」


 
夏の甲子園が終わりました。広陵の怪物中村くんの活躍は凄かったですが、その広陵を猛打で打ち破り初優勝を果たした花咲徳栄の選手達の活躍も見事でした。3番のプロ注目西川愛也くん、2年生ながら4番を任され、甲子園でも2本のホームランを放った野村佑希くんら迫力ある打線で打ち勝った印象もありますが、試合終盤でマウンドに登り、きっちりと試合を締める背番号1清水達也くんの投球に一番魅力を感じました。
 
花咲徳栄の清水達也くんは最速150キロのストレートと130キロ台のフォーク、110キロくらいのカーブを投げます。スカウトからはフォークが評価されているようですが、何といってもストレートですよ。清水くんのストレートをテレビで観て「これはすごい」と思いました。
 
常時140キロ台をマークし、球速面でもトップクラスですが、特筆すべきはその伸び。他の高校生エースと比べておそらく回転数が段違いに多いのではないかと思います。甲子園はもう30年くらいテレビで観てますが、清水くんのストレートはその中でもトップクラスの伸びなんじゃないかと思うくらいの衝撃でした。
 
カーブを投げる時に腕の振りが少し鈍くなったり、コントロールにバラツキがあったり、そしておそらくスカウトの方々が気になってる「(やや)アーム式」で立ち投げなフォームと粗さもあるんですが、あれだけのストレートを投げるピッチャーがアマチュアに何人いるのでしょうか?これらの懸念点には目をつぶり、ストレートとフォークだけでも十分通用するような気もします。
 
メジャーには不格好なフォームのピッチャーがたくさんいますし、彼らが活躍もしています。清水くんには回転数の多い伸びのあるストレートと落差のあるフォークという類い稀な長所があるので、それを伸ばしてプロでも活躍して欲しいなと願っています。
 
 

2017/08/24 

花咲徳栄の清水達也くんが投げる「どこまでも伸びていきそうな衝撃的なストレート」