実力を改めて証明したハマの救世主 濱口遥大


 
昨日のベイスターズ対ジャイアンツの試合。プレーオフ進出圏内の3位を争う戦い。どちらも負けられない一戦だった。特にベイスターズはこの大事な3連戦の初戦、2戦目を落としているだけに勝たなくてはならなかった。負ければ4位転落。重圧のかかる試合に先発のマウンドに登ったはルーキーの濱口遥大
 
ジャイアンツ先発のマイコラスの調子は良く、ベイスターズはなかなか点を入れることができない。一方の濱口遥大も最高の投球を見せる。ランナーを出しても再三ゲッツーに仕留めて、点を与えない。行き詰まる投手戦となった。
 
濱口遥大の名前を僕が最初に知ったのは2014年春。リーグ戦を制した神奈川大学が大学選手権に出場し、準優勝を果たした時だった。躍進の原動力は2年生エースの濱口遥大。東京六大学代表の慶應を11奪三振で降し、決勝では好投むなしく東海大に敗北するも濱口遥大の名は全国に知れ渡った。
 
その後、リーグ戦では良かったり悪かったりとなかなか安定しないように見えた。3年春のリーグ戦で見せた圧倒的な投球、フォワボールで自滅する投球。なかなか評価が難しい。正直個人的には評価は高くなく、そのせいもあってドラフトでベイスターズが1位指名した時は「あー、地雷引いたわー」と思った。
 
 
あれから10ヶ月。ベイスターズのドラフトが正しかったことは言うまでもなく証明された。
 
昨日の大事な一戦ではマイコラスとの壮絶な投手戦を粘りきり、無失点のまま8回を投げきり、その裏にベイスターズが虎の子の1点をもぎ取り、勝利した。球団の新人左腕としては59年ぶりの9勝をあげた濱口遥大。二桁勝利も間違いないだろう。ここまでやるとは思わなかった。脱帽。
 
150キロの重いストレート、消えるチェンジアップ。もちろんボール自体も良いが、何より気持ちが強い。プロ向きの性格とはこのことだ。
 
しかしスカウティングってのは難しいですね。
 
 

2017/09/04 

実力を改めて証明したハマの救世主 濱口遥大

花咲徳栄の清水達也くんが投げる「どこまでも伸びていきそうな衝撃的なストレート」


 
夏の甲子園が終わりました。広陵の怪物中村くんの活躍は凄かったですが、その広陵を猛打で打ち破り初優勝を果たした花咲徳栄の選手達の活躍も見事でした。3番のプロ注目西川愛也くん、2年生ながら4番を任され、甲子園でも2本のホームランを放った野村佑希くんら迫力ある打線で打ち勝った印象もありますが、試合終盤でマウンドに登り、きっちりと試合を締める背番号1清水達也くんの投球に一番魅力を感じました。
 
花咲徳栄の清水達也くんは最速150キロのストレートと130キロ台のフォーク、110キロくらいのカーブを投げます。スカウトからはフォークが評価されているようですが、何といってもストレートですよ。清水くんのストレートをテレビで観て「これはすごい」と思いました。
 
常時140キロ台をマークし、球速面でもトップクラスですが、特筆すべきはその伸び。他の高校生エースと比べておそらく回転数が段違いに多いのではないかと思います。甲子園はもう30年くらいテレビで観てますが、清水くんのストレートはその中でもトップクラスの伸びなんじゃないかと思うくらいの衝撃でした。
 
カーブを投げる時に腕の振りが少し鈍くなったり、コントロールにバラツキがあったり、そしておそらくスカウトの方々が気になってる「(やや)アーム式」で立ち投げなフォームと粗さもあるんですが、あれだけのストレートを投げるピッチャーがアマチュアに何人いるのでしょうか?これらの懸念点には目をつぶり、ストレートとフォークだけでも十分通用するような気もします。
 
メジャーには不格好なフォームのピッチャーがたくさんいますし、彼らが活躍もしています。清水くんには回転数の多い伸びのあるストレートと落差のあるフォークという類い稀な長所があるので、それを伸ばしてプロでも活躍して欲しいなと願っています。
 
 

2017/08/24 

花咲徳栄の清水達也くんが投げる「どこまでも伸びていきそうな衝撃的なストレート」

大阪桐蔭の超強力打線に立ち向かった米子松蔭2年生エース辰己晴野の今後に注目


 
夏の甲子園が始まり、毎日熱戦が繰り広げられています。毎日見るわけには行かないのですが、先日注目の大阪桐蔭の試合があったので少しテレビで観戦しました。大阪桐蔭はMAX147kmのプロ注目の長身右腕 徳山壮磨がいますが、やっぱり今年のチームは打撃のチームだと思うんですよ。その強力大阪桐蔭打線に米子松蔭はどう立ち向かっていくか。そこに興味がありました。
 
結論、やはり大阪桐蔭の打撃は凄かったし、エース徳山も見事なピッチングを披露し、危なげない勝利をおさめました。ただ、強力大阪桐蔭打線相手にキレの良いストレートを投げ込んでいた米子松蔭の2年生エース辰己晴野くんが個人的に印象に残った。
 
巷では「イケメンエース」として話題になっているようだが、綺麗で安定感のあるフォームから130km台のストレートと変化球を小気味良く投げ込む投手としても話題になって欲しい。現段階でプロ云々というのは少し難しいかもしれないが、とにかくフォームの安定感があり、制球も良いので、体ができてくれば140kmは超えてくるだろう。おそらくボールの回転が良いタイプだと思われるので、球速はあまり関係無いかもしれない。
 
大学か社会人に進んでも野球を続けて欲しいなと思うし、辰巳くんはこれからも注目していくに値するピッチャーだと思ってる。
 
 

2017/08/13 

大阪桐蔭の超強力打線に立ち向かった米子松蔭2年生エース辰己晴野の今後に注目

東京六大学No.1左腕 東大宮台の苦悩

新しいフォームがまだしっくりきていないのか、春のリーグは散々な成績に終わった東大の宮台康平投手。前のフォームの方が躍動感があって荒削りだけど勢いはあった。とは言え、新フォームの方が投球フォームとしては良いように見えるし、慣れてくればこっちの方が良いとは思う。
 
元々制球はあまり良くないけど、新フォームでのぞんだ春のリーグ戦では四死球率12.43と散々だった。一方で奪三振率は下がってしまったのでスカウトは心配であろう。

「いい選手というのは分かっているし、今日もいいボールがあった。もう少しスピードが出てくると、高めのボールでファウルが取れる」

https://www.daily.co.jp/tigers/2017/05/21/0010208300.shtml
 
阪神和田SAのコメントだが、春のリーグでは140キロ台に留まったが、本来は150キロの速球を投げる宮台くん。新フォームを物にして、宮台くんはプロ宣言をしたことですし、本来の実力はあるので秋のリーグ戦ではなんとか復活して、ドラフト上位でプロ入りしてもらいたいところ。
 

2017/08/10 

東京六大学No.1左腕 東大宮台の苦悩

横浜高校甲子園出場の立役者「増田珠」選手の光る勝負強さ

夏の甲子園神奈川大会の決勝を先日テレビで観ていました。去年も話題になっていた横浜の増田珠、万波中正に注目して観てたけど、万波くんはかなりバッティングで悩んでそうだなぁと感じました。一方で増田くんは調子良さそうで、また大舞台にも動じない精神力を持ってるなと思った。

視察したヤクルトの橿渕聡スカウトグループデスクは「左が清宮、安田(履正社)、村上(九州学院)なら、右は増田。巨人・長野みたいになれるイメージ」とドラフト1位候補野手と並べて絶賛した。

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/07/30/kiji/20170729s00001002285000c.html

上記ヤクルト橿渕スカウトは「長野(巨人)」と言い、また他のスカウトは「内川(ソフトバンク)」と表する増田くん。アベレージも残せる中距離ヒッターという評価なんですかね、スカウト的には。これからどういう風に育成されていくかにもよるかとは思いますが、右の大砲として大きく育って欲しいなとも思います。個人的には西武浅村っぽい感じになりそうだなという気もしています。

東海大相模時代の大田泰示が記録した「大会5号」に並んだ増田くん。甲子園でも長打力と勝負強さを発揮してがんばってもらいたですね。できれば高校からそのままプロに行って欲しい気もします。

2017/08/03 

横浜高校甲子園出場の立役者「増田珠」選手の光る勝負強さ